A フリクションロス
「フリクションロス」とゆう言葉があります。
オモリが反転して前方に飛び出す時に一瞬糸がたるむ現象の事です。
スウィング中の張力がなくなり、飛び出しにオモリが糸を引き始めるまでの間、
力糸は外部の力から開放され、力糸自身の応力の指すままに動きます。
力糸がパラパラとスプールからこぼれるのはこの内部応力によるものです。
糸撚れや竿のネジレがライントラブルの間接原因とするならば、フリクションロス
が直接原因と言えるでしょう。
もしこのフリクションロスが存在せず、道糸が一定以上の力で絶えず張ったまま
ならば、いくらヨレがかかっていようとライントラブルは発生しないと考えられるからです。
反発力を使い切った理想のフィニッシュはこのフリクションロス状態を最小限に
くいとめる事と、それが発生したときに竿やガイドの衝動が静かになる事の
二重の効果により、ライントラブルを激減させます。