G ガイドの歴史
大阪サーフが結成された昭和40年代はスピニングリールとグラスロッドが急速に普及し、
投げ釣りの分野では飛距離を追及すべくガイドにも改良が求められた。
最初に遠投ガイドとして開発されたのが「大口径ガイド」でリールから出るラインはスプール
を底辺、トップガイドを頂点として円錐の形を描くと仮定しガイドの口径をその円錐の直径
より大きくした。 大口径ガイドはそれまでのガイドに比べて飛距離は大幅に伸びたが
ガイドにラインが絡みやすく、竿の捻れも大きく、コントロール性能に不満を持つ人も多かった。
その後カーボンロッドが開発されるとそれまでの大口径ガイドの重量が大きな問題となり、
中口径の高足ガイドが開発された。 このガイドコンセプトはラインの円錐形の頂点は
トップガイドでは無く、リールから1.5メートル程度の所にあることが判明したことにより
元ガイドをリールから1.5メートル離したところに設定し、リングをリールのスプールの
中心と同じ高さにした。 元ガイドから先はガイド口径はあまり問題にならないため
小口径として軽量化を果たした。
その後SICリングが開発され、更に軽くなり、このコンセプトは現在まで続いている。