H 穂先部分への糸絡み
トップ又は2番、3番ガイドへの糸絡みはスゥイング完了後道糸が放出されている最中に起こる。
原因は穂先の大きなブレであり、穂先が柔らかい細身、軽錘負荷の竿や重目のガイドを
装着しているいわゆるモーメント重量の重いバランスの竿での発生が顕著となる。
言い換えれば復元力の高い重錘負荷の竿に軽いガイドを装着すればブレは早く収束し
投げた後でのトラブルは減少する。 特にガイドの軽量化は最近重要視されてきており、
その効果は持ち重りの軽減と感度の向上にもつながっている。
以前はガイドのチタン化などの素材の改良が中心であったが、最近ではガイドの小型化
やリングの薄型化、フレームの肉薄化などのサイズダウンによる軽量化が中心となっている。
また、穂先部分のガイドの数を増やす事も糸のあばれを抑え糸絡みには効果があるが
度が過ぎると重量が増え、ラインに対する抵抗も増加するため試投によるテストが重要で
最近の小型、背低ガイドの場合は6個から8個のガイドを装着する場合が多いようである。
さらにガイドのフレームをなだらかなスロープ形状として、更に糸絡みに対する研究が
今後暫く続きそうであり、DB、LR、オーシャンなどのガイドを装着、研究している
キャスターが増え、部分ごとに違う種類のガイドを装着している人など、試行錯誤の成果
や意見が飛び交いそうである。